衆院議員が「ロシアと戦争しないと・・」と発言。・・「個人の意見なのに?」という人のために説明します。 – わかぶろぐ

衆院議員が「ロシアと戦争しないと・・」と発言。・・「個人の意見なのに?」という人のために説明します。

ニュースを観て・・
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こんにちは!

この度、メディアのあいだでとてつもない発言が駆け回っています。

すでに耳にはしているとは思いますが・・・。

ロシアと戦争しないと取り返せなくないですか?

という言葉・・・。

昨年から日露の間で友好や2島返還が言われてきて、苦労して積み重ねてきた現政権での機運も高まってきていたところでの「0以下から」の話になってしまう事が確実なものとなりました。

非常に「けしからん」ことですね!(*`へ´*)

・・・ということで、この事について触れて行きます。

今回はこのブログの方針とは多少離れた「批判的な言葉」も入り混じえますが、ご勘弁いただけると幸いです。

国会議員として「あるまじき行為」

世間では・・・

「なんで自分の意見を言っただけなのにここまで騒がれてるの?」

なんて声が聞こえてきます。

でもこれって、特に国会議員は絶対に言ってはいけない事なんです!

それも踏まえながら考えて行きましょう。

北方領土問題は戦後からの「悲願」

北方領土問題は「終戦」のタイムラグが生んだ副産物

そもそも北方領土問題は日本が「終戦」と判断して武装解除した時期と「調印」までの時期のタイムラグが生んだ副産物でした。

「日本の考える終戦」は日本人なら誰もが知る8月15日ですよね!

これは天皇(玉)の声音による通達放送である「玉音放送」によって国民全員に「戦争に負けた」ということを知らせた日である事が由来です。

しかし、国際の場では、その後の9月2日に行われた「調印」という行為で終戦なのだという事が言われています。

戦勝国はこの9月2日が戦争の終結日だと主張しています。

現在のロシアである「ソ連(ソビエト連邦)」は、日本が武装解除した8月15日より後から調印までの間に日本に攻め入り、北方四島を制圧し自国の領土だと主張していて、現在の北方領土問題になっているんです。

北方領土の地を踏むことは「追われた島民の悲願」

先ほど説明したように北方領土に住んでいた日本人は武装解除した状態で「裸同然」に領土を追われました。

・・ということは、自分の家や代々継がれてきた墓や財産は、今も北方領土に残したままであるということです。

そして、それらをまとめて言えば「故郷を無くした」ということです。

共同領土でもかまわない

北方領土を追われた住民にとっては、現状とこれまでを考えると、実際のところは「共同領土」としてビザなしで両国の国民が往来できる形でも良いという考えもあるそうです。

今回の失言のあった活動も、それ自体はそういった意味合いの交流で、コツコツと時間をかけて両国の信頼を深めようとしてきた活動でした。

よく国際の場では中東問題のように宗教的対立の原因となる国籍や教育や主義の違いのある人たちが一緒に暮らすこと嫌う傾向にありますが、島民は自分たちの力で必死にその隔たりを「信頼」に変え、争うことなく一緒に生活できる道はないかと長い時間をかけてきました。

追われてきた苦しみはありながらも、故郷の地を踏むために耐えて道を探してきたのです。

 

島民にとっては「北方領土の地を踏むこと」こそが悲願なのです!

戦争で故郷を追われた者が戦争を望むはずがない!

沖縄の上陸戦争もそうですが、この北方領土も島民は故郷を死守するために必死に抵抗し、多くの犠牲者を出しました。

その悲惨さを実感している一族だからこそ、「戦争による解決」を口にすることもないですし、ましてやそれを望むはずもありません。

日本は戦争に敗戦した事で「戦争は絶対にしない」という国の方針を打ち立て「憲法」という権力者が絶対に守らなければならない法律に明記することになりました。

戦争の悲惨さを知る人々が「後々の後輩の安寧」を願って教育の場で積み重ねた祈り・・・。

それを経験した一族の誰が再びの戦争を望むでしょうか・・・。

「島民の想い」を踏みにじった発言

さて、ここまでの事を踏まえて以下の会話を読んでみてください。

団長は戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか?反対ですか?・・・いや戦争なんて言葉を使いたくないです!・・・でも取り返せないですよね?・・・いや戦争はするべきではない。・・・戦争しないとどうしようもなくないですか?・・・戦争は必要ないです。

赤が問題の議員の発言で、青が融和活動の団長さんの発言です。

この犠牲者の方々と残された遺族の「想い」を踏みにじった発言には、第三者である私も激しい怒りを感じました。

報道の内容が以上の会話で、その前後の紹介がないのでなんとも言い難いのはありますが・・・。

ここだけの会話でも、「なんとか論破して反対意見側に傾けさせてやろう!」というような企みが見え隠れします。

「この議員は、とにかくどの国でもいいから理由をつけて戦争がしたいのかな?」と思わせるような気色の悪い印象を受ける会話の内容でした。

私は、この質問を「つまらん若造」に投げかけられて必死に耐え抜いた団長さんを尊敬いたします。

あと、付け足すなら・・・たかが客人でありながら、自分の倍ほども生きてこられた方に対して「団長」と呼び捨てる無礼さ・・・。

せめて「団長さん」で・・・、本来なら苗字に敬称というのが議員が表すべき敬意ではないでしょうか?

この部分だけをみても・・・

どれだけ自分の権力を見せつけて相手を見下そうとしてるの?

と思ってしまいます。

こういう人間性だから「力に訴えること」しか考えられないのでしょうね!

自分の意見ではない!

この議員・・この度の発言の理由として以下のような内容のコメントをしてます。

  1. この意見は議員としての私の意見ではない。
  2. ある意見を反映させようとした質問である。
  3. 酒の席での事なので公式な発言ではない。

言い分としては理解できるところはあります。

しかし、それが議員のスジとして通るのは、「議会で提案している」という事があってのことです。

彼はこのことに対して国会で提案した事があったでしょうか?

私が聞いた意見の中で「戦争しなければ北方領土は取り返せない!」という意見が出てますが、この国会で戦争に賛成か反対かの意見を交わしたいと思います!

このような提案が出された実績が国会の中にあったでしょうか?

国会では「だんまり」で、自分より立場の低い団長さんにだけこういった「脅しめいた」ような事を投げかけるなど言語道断ではないでしょうか・・・。

さらにこの会話の冒頭に「国民の意見として」という前置きはされていないようです。

それならなおのこと、「自分の意見ではない」とするこの言葉はこの場においては「自分の意見」となる訳で、何を言い訳しようと「人のせい」にはできない事なのだと思います。

「言論の自由」を語る無法者

まずここまで読んでいただいた方に考えていただきたいのは「言論の自由」というものについてです。

最近、「言論の自由」という言葉を用いて他人を平気で誹謗中傷する事が多々見受けられます。

しかし、「言論の自由」というものには、公共の場においては必ず守るべき事が存在します。

  1. 自分以外の人の益を損なう発言は言ってはいけない!
  2. 悪意のある不確実な事は言ってはならない!
  3. 他人の心を傷つける事は言ってはならない!

そもそも、「言論の自由」というものは、強者に虐げられる立場の人が「しっかりと自分の正当性を訴えられるように・・」という事で言われた言葉です。

それを「頭の良い悪者」が拡大解釈をして、「権力者が自由に・・」と都合よく言葉の抜け道をかい潜って用いるようになった為に、このように権力者が都合に良い時に使う「言い訳」に利用されるようになりました。

今回の発言は「日露交渉に直接関わる損害」と「島民の心を著しく傷つける言葉」であると思います。

国家間の日露交渉は現在これまでにない期待が持たれ、「2島返還」が期待されていました。

しかし今回の発言で、高確率で「悪い意味での言質」としてのカードをロシア側に提示されることになるでしょう・・・。

そうなれば「2島返還」と譲歩してこようとしたロシアも、これからは強気で交渉する事ができ、下手をすれば譲歩の意思はゼロになることも可能性として出てきてしまいます。

国の損益は国民の損益であることから、この会話の「罪」は「言論の自由」で片付けることなどできない非常に重いものとなります。

人に害を及ぼし、国益を損なう事を「自由」という無法者が、立場の弱い人の為につくられた「言論の自由」を持ち出すことに、私は憤りを抑える事ができません!

さいごに

これ以上も言おうと思えばどれだけでも言葉が出てきますが、これ以上は私の心がおかしくなってしまいそうなので、こちらでさいごにしたいと思います。

日本は今、4つの国との領土問題を抱えています。

皆さんもご存知の、中国・韓国・ロシア・アメリカですね!

まあ、アメリカは領土とは言っても「同盟基地」についての問題ですが・・・。

しかし、これらの問題は全て共通していて「どの国との問題も長期で引きずっている」んです。

同盟国のアメリカとの交渉ですら、国家間の問題では数十年という年月をかけても解決する事が難しく、これまで重ねてきたロシア交渉も「解決できない」と言われてきました。

それが島民自らが動いて「譲歩」と「友好の働きかけ」を長期に行った事と、現政権のロシアとの関係性とによって、「大きな進展」が期待できるまでになりました。

これは世間で言われる程度の「努力」では決してなし得ることのできない事で、島民の皆さまがどれ程の覚悟と想いをもって事にあたっていたのかを思うと、今回の件での憤りは私の思うものとは次元の違うものであると想像でき、本当に残念でなりません・・・。

それでも、現政権の手腕と島民の方々が積み重ねた時間にロシア政権が思いを寄せてくれる事を願いたいですね!

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