今更だけど考える・・新型コロナウイルスってなに?自粛って必要? – わかぶろぐ

今更だけど考える・・新型コロナウイルスってなに?自粛って必要?

新型コロナ問題

新型コロナウイルス・・4月までのまとめ

 

こんにちは。

このブログが四苦八苦している間に、えらく新型コロナの状況が悪化して来ました。

海外では手がつけられない状況が続き、今もまだその勢いは上下しつつも平行線。

日本では、他国よりは進行が緩やかですが、ここから爆発感染の懸念が増して来ている状況です。

さて、このブログは新型ウイルスに関しては、上陸当初から不満爆発の自分を抑える自信がなく、2件ほどでしたか?・・で沈黙してまいりました。

しかしながら、私も医薬品会社で菌試験対策等で感染症やウイルスを勉強してきた身であることもあり、できることで細やかながら感染対策のお手伝いができればと、今回これまでの状況を振り返りながら雑になると思いますが、自分なりにまとめてみようと考えました。

あくまでも「個人的な考え方」として、参考になる部分がありましたらお持ち帰りくださればと思います。

 

新型コロナウイルスの概要

出どころは中国

 

今回の新型ウイルスの出どころについては様々なことが言われていますが、現状では中国でのコウモリからのヒト感染が有力だと言われています。

中国での武漢感染拡大時にはイヌの可能性もあると言われていて、その両方に共通するのは中国の食文化と密接していることが理由とされていました。

しかし、武漢の研究員がコウモリのウイルス状況を調査している最中に感染したことで、イヌではなくコウモリであると確実視されるようになりました。

余談ですが・・現状ではヒトからイヌに若干数ですが感染していることが確認されていて、犬をペットにする家庭には注意喚起されているところもあります。

 

コロナウイルスについて

 

新型コロナウイルス・・こう呼ばれていますが、ではコロナウイルスとはなんなのでしょうか?

名前の由来は「王冠」

コロナウイルスの「コロナ」の由来は「王冠」だと言われています。

以下で見比べてみましょう。

↑ これがコロナウイルスです。

↑ これがビンのフタである「王冠」

コロナウイルスを上から見ると確かにビンの王冠の形に似ています。

たまに、太陽とコロナウイルスが似た形だからという人もいますが、コチラの方が圧倒的に有力視されているようです。

 

感染後の症状は多岐に

最初は「新型肺炎」という名前で通っていた新型コロナウイルスですが、現在では新型肺炎という名を聞くことも少なくなりました。

その理由としては

「肺炎は重篤症状であって、そこまでにいろいろな症状が確認されている」

ということがあります。

例えば4月になって知られてきたのが「味覚障害」。

コーヒーのあの独特の味すら分からなくなる人もいるそうです。

その他にも聴覚障害や視力障害に嗅覚障害・・さらに全身の尋常じゃないくらいの倦怠感(思いっきりだるくてなにもできないくらい)などなど・・・。

簡単に説明すると・・・

症状が多岐に渡る理由免疫機能が全くない状態でウイルスが侵入してくると未知のものが体内に入ってきたということで、初めての異物に対して抗体ができ次第に攻撃命令を出します。しかしながら攻撃対象がどれほどの耐性があるのか不明なために異物がいると思われる部分に対して全力で過剰攻撃をします。それが勢い余って、すでにウイルスを倒しているにもかかわらずさらに攻撃を続けたり、ウイルスがいない部分を間違えて攻撃することで健全な部分にも攻撃したりします。この攻撃がどこに行われるかで症状の出方が変わり、呼吸などで直接肺に多量に入った場合、一気に肺への攻撃が始まり尋常じゃないスピードで肺炎が悪化していくことになる。

ちょっと人によってイメージに差異はありますが、新型感染症の症状が既存より悪化する理由は以上のような感じだと考えられています。(ちょっとここだけは論文や詳細情報が入手できないため、正確なメカニズムについては多数の医療関係者の報告書等を総合しただけると幸いです。)

このことが、市民が相談していて陽性だったにもかかわらず検査すらしてもらえなかった理由の一つにもなっています。

 

新型ウイルスの症状の「軽症」は「既存インフルエンザの重篤」なみ

テレビや新聞なんかをみていると「多くが軽症」なんて事を専門家の方が口にしていますが、それは気づかずに症状を自分で抑えているうちに症状が落ち着いた人だけを言っているわけではありません。

結構な人数で「重篤なインフルエンザ症状」と同等のいわば「死にかけた」という人たちも軽症に分類されていることが多くあります。

回復した人のインタビューの中には「1週間ずっと40℃を超える発熱」なんて人もいました。

高齢者や乳幼児の死亡率が高いのは、こういった軽症の症状で大きく体力を奪われて一気に重症化する事も一因なのではないでしょうか?

ちなみに、軽症とその上の境界線は「呼吸器を必要とするか否か」という・・

”え?呼吸器寸前って立派な重篤患者じゃない?”

そんな方々も軽症者扱いされているんです。

若い方々の街角インタビューで「自分たちは重症化しないらしいから・・」なんていってる人たちも、これくらいの症状は当たり前にあり得るということは認識しておいた方がいいと思います。

 

熱が下がっても油断大敵

最近になって言われていますが、熱は結構上下しているようです。

熱が高い日の次の日に熱が下がって治ったと思ったら、その次の日に高熱になって重篤になって病院に行ったら新型コロナウイルスに感染していたという事例も多数出てきています。

一度でも高熱が出たら自分なりに疑うことが大切だと思います。

 

政府要請の「自粛」は必要なのか?

 

では、話は変わって今度は対策について!

皆さんも知るように今週末から全国的に「緊急事態宣言」が発令されました。

まあ、3月から様々な自粛要請が出てますが、それが全国に広がったという内容のものですが・・。

それでも、これまでは「目に余る行為」も強制できずにいたことが、国益に影響ありと政府が判断すれば強制できる形にはなったというだけでもかなり有力ではあると思います。

 

自粛の意味

では、政府や自治体が「お願い」している「自粛」にはどんな意味があるのでしょう?

それには今回の新型ウイルスについて避けなければいけない警戒事項があります。

新型コロナウイルスの警戒事項1.大勢が密集する事を避ける。
2.密室でも他者との交流は避ける。
3.密接な他者との距離を避ける。(2m以内)

 

いわゆる「3密」と言うやつです。

なぜこれらを避ける必要があるのでしょうか?

ここで新型コロナウイルスの特徴を・・・

新型コロナウイルスの代表的な特徴1.潜伏期間が存在する。(4日〜2週間程度)
2.無自覚症状の症例が多数ある。
3.感染力が尋常じゃない。
4.潜伏中も通常通りの感染力。

 

この特徴をまとめてみると・・

「潜伏感染や無自覚症状でも感染するのに尋常じゃない感染力を持っている」

ということになります。

まとめてみると・・

「感染してないっぽい人たちと集まってても潜伏・無自覚感染者が1人でもいれば全員に大感染する可能性がある」

ということになります。

今のところ、1人の感染者が平均3人にうつすと云われているので簡単な図形にすると・・

こんな感じになります。

1次感染で1人いるとすると、その人がうつす2次感染は3人、その人たちがうつすと3次感染は9人、になります。

この一連の流れが「クラスター」。

では!自粛の話に戻りましょう!

政府や自治体は「クラスターを抑える。」と言っています。

このクラスターを抑えるというのはこういうこと・・・

同じ空間に例えば1次感染者が3人いれば3次感染では3×9で27人になります。

全員だと1クラスター13人が3つで39人が感染したことになります。

これが密集した1000人の中に30人感染者がいれば、その10倍で390人ということになります。

では、この感染の3つのクラスターを1つにしたらどうでしょう?

1/3になりますよね!

では、3次感染のところを2次感染で止めることができたら・・。

よく言われる「軽症だから・・」とかは政府は考えていないんです。

この増加の速度を・・感染の広がり方を・・小さくすることで、病院が武漢のようにてんてこ舞いして誰も助けられなくなるの防止できるかもしれない、自然収束するかもしれないし、ワクチンや治療薬ができるかもしれない、肺炎になっても高確率で治せるかもしれない・・・などのいくつもの「・・しれない」が現実になるのを感染が広がってなくなる人が増える事を防ぎながら待ってるんです。

「自分は罹っても軽症だから・・」と言って他人にうつせばさっきのクラスターの説明のように爆発的に広がり、自分の家族や恋人、友人に感染して苦しんだり亡くなったりするかもしれません。

「自粛」はその可能性全てをできる限り低くしようという意味ある行動なんです。

 

自粛は必要?

では、最後になります。

自粛は必要なんでしょうか?

私個人としては「自粛は必要」と言わせていただきます。

多くの入院患者、有名人感染者の言葉は、最後は後悔の言葉を述べています。

今を「結局みんなうつるじゃん!」と自己欲求のために楽しんで命の危険と重篤な苦しみを味わう可能性を高めるのか?みんなで協力して我慢して最小限で収束を迎えるのか?

世界中で日本だけが爆発なしで今のところ感染速度をコントーロールできています。

このまま抑えられるかどうかは国民一人一人の協力する気持ちに委ねられています。

よく、このまま経営が悪化したら、収入が止まったらと言われますが、個人店舗なんかはこういう時のために商工会議所等の寄り合いや組合があり協力体制を作ってきているのです。

今もニュースなどを観ていても個人的な言葉は出ますが、商工会等のまとまった組織の言葉は出てきません。

国民はまだ国をあげて新型ウイルス収束に協力しようとする気持ちが薄いのではないでしょうか?

個人で叫んでも国はおろか都道府県自治体にすら届きません。

組織を組んで自粛し、その間に「自分たちはこれだけのことをやった!」と協力して存続しながら国との協議に努めれば、国はこの国難に際してはそれ相応の対処はしてくれるはずです。

今一度、長引く感染拡大後の自分たちの損益と早期収束のための自粛の損益との兼ね合いを見直す時がきているのではないでしょうか?

先手を打って自粛しなかった国は例外なく「感染大爆発」を起こし完全封鎖を余儀なくされています。

彼ら経営者は感染の可能性が高い上に仕事も休業。

日本は各国に「あまい!」と言われながらも、大爆発はまだ抑えられています。

ここが一番重要な時期。

ここでの自粛を疎かにした国や地域は、医療崩壊・経済崩壊などのさらなる国難に晒されています。

国が落ちれば国民への補助はなくなるんです。

亡くなる時、国が潰れて国民の救済すらできなった時、その時に後悔しても取り返しがつかないのです。

自粛の重要性を改めてもう一度考えてみませんか?

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