北朝鮮が短距離弾道弾を打ち上げ。・・打ち上げの理由を考えてみる。
こんにちは。
北朝鮮がまた短距離弾道弾を打ち上げました。
とは言っても、現在のところアメリカと日本の見解での話ですが・・・。
「また打ったか〜。」って感じですが・・・。
実際は私の周囲ではアメリカとの交渉の最中は打ち上げないという考えでいる人が多くいました。
その理由を聞くと「アメリカに嫌われたら終わりだから。」というのが打ち上げない事の理由のようでした。
簡単にいうと・・・
自分の欲求を満たすためなら多少の我慢は必要だ!
という日本的な考え方からくるものです。
しかし、実際は北朝鮮は打ち上げてしまいました。
何故なのでしょうか?
ここではその事について考えてみようと思います。
北朝鮮は結局アメリカと分かりあいたい!
これまでに2度の会談が行われた米朝の関係で、改善の可能性が高いだとか歴史的な平和会談だとか言われて騒がれましたが、その結果は予想より少し早くにミサイルを打ち上げるという事になってしまいました。
では、この結果になった理由を支離滅裂に考えてみましょう。(多分支離滅裂な内容になりそうなので宣言しときます。)
韓国の意味のない行動
世間では韓国が北朝鮮に歩み寄る「弱腰外交」を実施した事で平和への期待の声が大きくなりました。
一部では「ノーベル平和賞」にノミネートされるのではないか?とさえ言われたほどに両国の会談は注目を集めました。
しかし考えてみると、この韓国の行動が意味もなく北朝鮮の鼻を高くする結果を招いたのではないかと思えます。
この会談によって、北朝鮮は「困難な道」と言われてこれまで実現することが出来ないでいた米朝会談にこぎつけ、初めて「対面交渉」をする事が出来ました。
北朝鮮にとっては、「韓国を上手く使えばアメリカを呼んでくれるぞ!」と思ったのではないでしょうか?
韓国の行動は北朝鮮に「アメリカと同等」という勘違いを植えつけただけの意味のない行動だったように思います。
会談でのアメリカと北朝鮮の主張の違い
アメリカの主張は北朝鮮の核武装解除
アメリカが北朝鮮との会談で求めるのは「核武装の解除」です。
それ以外には何もありません。
おそらく日本が求める「拉致問題」も現状では二の次なのだと思います。
世界をみたときに一番の世界の脅威になるものは「核」になります。
アメリカの核武装解除は「世界中の核がなくなるまでは行わない」という方針を明らかにしていますから、国内の非核の声に応えるためにも、「まずは世界中を核武装解除させる」という事が一番の目的になります。
北朝鮮の主張は核武装を認めさせ同盟を組む事
対して北朝鮮は、核武装をしたままの自国を認めさせ、世界で一番力のあるアメリカと同盟を組み、軍事国家としての自国を確立し、周辺の脅威を排除する事です。
アメリカとの交渉での主張は「わがままな自分のいう事をずっと聞いてくれて、お小遣いをくれる人が欲しい!」と言っているような感じです。
決裂した会談
以上のような北朝鮮の「わがまま」な要求によって2度目の会談はみごとに決裂しました。
まあ、北朝鮮はトランプ大統領の世間の評価から、そのしたたかさを甘く見ているフシがありましたが・・・。
トランプ大統領がいかに国内外から批判されようとも、そこは大国を率いるに至ったほどの人物であり、大規模な企業のトップでもあります。
交渉で簡単に「言いなり」になるほどの無能ではありません。(それならすでに世界恐慌になってます。)
「核武装を解除しろ!」と言っているのに、「制裁緩和をして援助してくれ!」と言えば、「その緩和と援助で核武装を加速するでしょ!」とアメリカが交渉を受け入れないことは当たり前のことです。
しかし、北朝鮮からすると「これでイケる!」と考えていたようで、トランプ大統領が会談途中で打ち切った行為が非常に気に食わなかったようですね!
北朝鮮はアメリカともう一度会談したい!
前回の会談で交渉が決裂した後に、北朝鮮側のコメントが出されました。
交渉が決裂した後に北朝鮮がその内容についてコメントする事は非常に稀な事です。
しかもその内容は、「ちょっと伝わり方が悪かった」というような内容のものでした。
そして今回の打ち上げの報道から察するに・・・
という事なのでしょう。
困った時はミサイルを打ち上げてきた北朝鮮
北朝鮮は今までも「困った時」にはミサイルを打ち上げてきました。
実はこれって「宣戦布告」というわけではなくて、「ただのパフォーマンス」という意味合いが強いと言われています。
例えば、北朝鮮がミサイルを打ち上げて、周囲の反応が・・・
あいつは危ないやつだね〜!
ちょっと誰か説得してよ!
となると「しめしめ」です。
そこで何処かの国連加盟国との交渉の道が拓けると考えていると考えられています。
結局はアメリカと話がしたいだけ?
さて、ここまで考えると今回の短距離弾道弾の打ち上げの理由は・・・
ということではないでしょうか?
韓国がどれだけ統合や平和を掲げて交渉しても意味はなく、日本がどれだけ制裁し拉致問題を持ち出しても、こちらもやはり意味はないのでしょう・・・。
北朝鮮が常に目を向けているのは、「世界一の地位にあるアメリカ」という肩書きなのだと思います。
そのアメリカに核武装を認めさせる事ができれば、世界が「核武装をする北朝鮮」を認めてくれると考え、国内経済回復のためにこれまで裏で取引しているとされるその核の知識を堂々と世界中で売買したいと考えているのではないかと推測できます。
さいごに
最後になりますが・・・。
日本の上空を通過するミサイルも、今回のように北朝鮮近海でのミサイルも、全ては韓国や日本を牽制するのではなく、アメリカを対面交渉の場に誘き出すためだけの手段であると思います。
これまでのアメリカ歴代大統領は、これを考慮して無視してきましたが、トランプ大統領はこれに乗ってきました。
さらに韓国の文在寅大統領が和解をチラつかせ弱腰に近づいてきます。
それらが気持ちの上で北朝鮮の立場を押し上げていると感じさせてしまっているのではないでしょうか?
どのみちミサイルを打ち上げるのなら、これまで通りの厳しい当たりでの外交をすべきではないかと改めて思わせてくれる今回の一件だったように思えます。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。