日大アメフト問題再来?OBと教職員が理事長を提訴へ・・・。
こんにちは。
昨年春から日本中を騒がせた日大のアメフト部による危険タックル問題と、それから派生した日大内部のパワハラや腐敗組織の問題ですが・・・。
非常に不可解なまま幕引きとなりかけて、私も6月になってから一度記事にしようと思っていたところで、ちょうど良いタイミングで日大OBと教職員による改革派が田中理事長を提訴するという方針を示しました。
この内容の中には、これからの提訴の新しい形の一つになりそうな画期的なものが含まれていますので、それも含めて大きくは以下の2つについて考えて参りたいと思います。
- 日大OBと教職員の会が田中理事長と執行部を提訴する方針を示す。
- 提訴費用をクラウドファンディングで!・・新しい提訴のカタチ。
では、早速ですが先に進みましょう!
日大OBと教職員の会が田中理事長と執行部を提訴する方針を示す。
昨年10月をもって日大としての対策や対応は、田中理事長と執行部の中では一旦の終幕となり、問題の中心であったアメフト部元監督の内田氏も昨年11月〜1月の警視庁の捜査からの結論である不起訴という形で、「限りなく黒に近い」とされながらも事実上は「お咎めなし」という結末を迎え、日大は元の鞘に収まる形のように思えていました。
そして時が経ち、関東学連が日大アメフト部に科した処分(他校との試合の出場停止)を終え、4月から活動を再開したタイミングで日大OBを中心とした教職員も含めた会「新しい日本大学をつくる会」が日大トップの田中理事長と腐敗組織を構築した執行部を「日大のブランドを著しく低下させた。」という事で提訴する方針である事を示しました。
この方針に至った経緯は以下のようなものだと言います。
再三にわたる質問や提言を無視し続けた
「新しい日本大学をつくる会」は日大の執行部ならびに田中理事長に対して、再三に渡り「説明責任」と「改善要望」を質問と提言し、その回答を待ち続けていたとの事です。
しかしながら、理事長は・・・
と切り捨て、執行部は・・・
との回答をしたとの事。
さすがにこれでは執行部と理事長の保身のための形にしかならないと考えたOBと教職員は提訴に踏み切る事を考えたようです。
日大のブランドイメージが崩壊・・それが与えた損害
志願者数が大幅減少
日大のブランドイメージの崩壊が4月をもって顕著に現れました。
簡単にわかる数字を出しますと、「入学志願者数が約1万6千人の減少」だったというのです。
これは金額にして数億円の損害ではないかと言う専門家の言葉があります。
助成金の大幅カット
昨年から言われていた「助成金」の問題・・・。
やはり大幅なカットになったとの事です。
日大全体としての助成金の減額総額はおよそ30億円超で、アメフト問題での諸々の総額は10億円程ではないかと言われています。
しかし、このアメフト問題での減額対象が1/3であると言う事が問題で、ならばそれ以外に60%以上の問題どころが存在するという事です。
それは「日大の組織自体の腐敗」を意味していて、理事長や執行部の態度や志願者数の云々よりも、こちらの減額比率が提訴の大きな決めてだったと言われています。
以上のような経緯で4月までに表面化した問題点をもってOBと教職員は意を決して「日大」と真っ向からぶつかる事を決めたのです。
私もこれは絶妙なタイミングでの行動ではないかと思います。
アメフト部の活動開始と、以前から噂されている内田氏の日大復帰・・・。
これらに執行部と理事長が関与する事への牽制をするにはこの5月が重要な時期でした。
その時期に合わせての「理事長と執行部の提訴」という形は、身動きを止めるには絶好の形です。
これによって少なくとも内田氏復帰は一旦止まることになり、アメフト部は一貫した活動を続けることが可能になりました。
提訴費用をクラウドファンディングで!・・新しい提訴のカタチ。
私が今回の記事で注目しているのは実はこちらのほうなのです。
クラウドファンディングで100%の資金調達
「新しい日本大学をつくる会」が提訴をするには資金が必要です。
弁護士費用やその他の経費を考えると大まかにでも1千万円以上の資金が必要となるのではないかと言われます。
その資金の全てを「クラウドファンディング」というネットでの金銭協力のみで賄おうと言うのです。
これは非常に画期的なことで、これまで資金に不安を抱え「泣き寝入り」してきたケースもこの方法で協力してくれれば思い切って訴訟を起こす事が可能になるんです。
訴訟のあり方に一石を投じる重要な事だと思います。
ネットが判断する「訴訟の是非」
こちらの項目は前項の簡単な説明になりますが・・・。
クラウドファンディングはネットで共感者を募り、共感した人が「気持ち」として自分の財布から想いの分の金銭を寄付をする事を言いますが、今回のケースでは「訴訟の是非」を民が判断する事で「訴訟を起こすべきかどうかを判断するシステム」とも言えます。
今回、「新しい日本大学をつくる会」はクラウドファンディングで資金が集まるまでは訴訟はしないという方針のようで、これは暗に「世間に訴訟の是非を問う。」という事が言いたいのでしょう。
「なんで自分たちの金を払わないの?」
と思う方もいるでしょうが、実際は身銭を切る事が嫌なのではなく・・・。
という「新しい日本大学をつくる会」の強い気持ちの表れではないかと思います。
さいごに
さて、日大はこれからどんな道を選択していくのでしょうか・・・。
これまでの動きを見る限り、汚い手法で生き残ろうとする者と正しい道を真っ直ぐに進もうとする者とが2:8くらいの割合で日大に存在している事が推測できます。
しかし悲しいことに、世の中は汚くても罪になりさえしなければ権力を固持する事ができるのが常となってるのが現状です。
日大も長くトップにそうした手法を駆使する人物が居座ることで、上層部全体にそうした手法が蔓延し、日大全体を包み隠してしまっています。
これからの動きが勇気ある行動となるのか愚かな行動となるのか・・・。
一人のアメフト選手が犯罪者にされてしまったように、この勇気ある方々が「悪人」にされてしまわないように、私たちはこの動きを注視していく義務があるのではないかと思うのです。
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