新型コロナウイルスの感染予防対策・・「マスクは意味ある?」
マスクが意味あるのかを考える
こんにちは。
感染はいまだに拡大を続けています。
昨日の東京の1日の感染者数は200人を超えました。
専門家の中では1日で400〜600人をこの10日間の間で超える可能性があるという人もいます。
自粛要請が強化されたといえども今の感染者数は1週間〜2週間前の感染が反映されている事が予想されるため、今週はまだまだ増え続ける報道が続くのだと推測できます。
さて、そんな中今頃になって「マスクは必要か?」という議論がいろんなメディアで再燃しつつあります。
その原因は専門家によって「マスクは必要ない!」派が今頃になって台頭してきたこと・・。
これには悲しいいかな・・安倍首相が行った手作りマスクの配布の対する批判が関係しているようです。
今回は、この「マスクは必要か?」について考えていこうと思います。
マスクは必要か?
新型コロナウイルスのサイズから考える
マスクは必要か?
この問題を考える上で一番重要なのは「サイズ」ではないでしょうか?
サイズがマスクの濾過目に合わなければ(マスクの目より小さければ)素通りして意味がないということになります。
では、今回の新型コロナウイルスはどれくらいの大きさなのでしょうか?
下の画像をご覧ください!
これを見ると「約100nm(ナノメートル)」とあります。
よく耳にするPM2.5は2.5μm(マイクロメートル=ミクロン)で、新型コロナウイルスは単位を合わすと0.1μm。
PM2.5の約1/25の大きさということになります。
こうして考えてみると、市販のマスクは主にPM2.5を考慮したものがほとんどで、その新型コロナウイルスの25倍の大きさのPM2.5を約90%〜98%の割合で遮断するという不完全さを考慮すると、単純に大きさからでは「マスクは意味がない!」ということになります。
マスクから考えてみる
では、今度はマスクの方から考えてみましょう。
マスクの中には「織りこみ」や「重ね」や「編み込み」など、濾過するためのいろんな工夫があります。
今回、安倍首相がプレンゼントしていただくのは、まだ到着してないのでどんなものかははっきりわかりませんが、テレビで確認する限りは材質は「綿」ではないでしょうか?
それを2つ折りくらいにしてたように確認できたので「4重」ということになります。
対して、市販のマスクの多くは「不織布」というもので作られていて、構造も各社の工夫によって様々です。
確認したい方は、参考までにこちらを参照してみてください。→ Wikipedia
・・と、こうして偉そうに説明してますが、多くは手間暇かかる織りこみや編み込みはそれほど大差はありません。
ただ参考までに説明させていただいただけです。
ここからが本題。
当然価格が高いものは濾過対象物が通りづらい構造(織りこみや編み込み)になっていますが、価格が3倍や5倍、もっといいやつは10倍くらいするものもあって、今の状況では経済的ではなく、それだと「マスクにそこまでする必要はない。」という結論になってしまいます。
そこで安価で効率よく濾過するためにあるのが「重ね」というものです。
考え方は簡単で・・・
「編み込みの隙間の上に編み込みを重ねて捕まえる確率を上げる!」
という至ってシンプルな手法です。
ちょっと寄り道しますが、以下の画像は市販のマスクで多くが使われているマスク1重5μmの濾過目と濾過対象物を比較したものです。
これをみてもわかると思いますが、1重でのマスクの目の大きさとウイルスを比べると「つ〜つ〜」です。
・・というか、太陽系の惑星の大きさ比較の「太陽と地球の大きさ比較」くらいに大きさに差があって「絶対意味ない!」という感じです・・・。
では、これにもう一枚を隙間に合わせて重ねたらどうでしょう?
これは私が交渉したときの業者さんの話の中で教えていただいた事で詳細は出せませんが、不織布の繊維の太さはまちまちですが、ほぼ1μm以下~30μm程度の繊維が折り込まれているそうです。
これを濾過目の上に重ねる事で1重(層)目の大きさが小さくなり、濾過効率がアップします。
先の画像では1重だとPM2.5も結構素通りしそうですが、3重にすれば98%が平均で除去できるようになるまでに効果抜群になります。
新型コロナウイルスだと、これなら99%素通りしそうなのでも「不織布3重」なんてものなら50%・・いや、30%くらいまでの除去は可能になるかもしれませんが・・それでも、無免疫状態での発症防止を考慮すると「マスクは意味のない事」のように思えます。
感染のしかたから考える
これまでの感染拡大から各国とも感染のしかたは「飛沫感染」と決定づけました。
そして、「乾燥した状態からの感染は確認できない」とも断言しています。
そこから考えるに「通常時に感染する場合は水分に包まれている」という事が言えます。
そうなると、マスクの意味合いが変わってきます。
ここまでは・・「粒子を濾過する」ということを考えてきました。
ですが「水分に包まれている」となると「マスクは水分を吸収する」ということに引っかかってきます。
マスクをつけていて汗をかくと息苦しくなってきます。
それはマスクが水分を含んで繊維が膨張したり、濾過目に水分が引っかかって、気体が通りにくい状態になっていることに起因します。
気体が通りにくくなっているならウイルスも通りにくくなるわけで・・さらにウイルスが水に包まれているなら、マスクが水分を吸収した時に一緒にウイルスもマスクに吸着しているはずです。
そうなると「マスクの目はウイルスに合っていないからウイルスは通過する」という考えにはそぐわなくなるのではないでしょうか?
マスクが乾燥すると吸着したウイルスが周囲に飛び散る可能性は出てきますが、呼吸すれば水分は供給されますし、水分吸着がある程度の咳くしゃみなどの長距離飛散の障壁となりうることを考えると、決してマスクが意味がないとは言えなくなります。
結論・・「マスクは効果がある」
最終結論としての私個人の意見を言わせていただくと・・
「マスクはつけると効果ある」
こう思います。
ただ、乾燥した状態だと効果は薄くなる可能性はあるのかもしれません。
しかしながら、咳やくしゃみをした時の飛散距離や通常呼吸時や会話時のウイルス吸着は濾過目が足りなくとも水分吸着での効果は大いに期待できます。
この原理で吸着できるなら安倍総理が配布した綿の手作りマスクを洗濯しながら使うということも意味あることになります。(綿なら洗濯のしかた次第で思いっきり縮んでしまうかもしれませんが・・・。)
結局は確率論でしか感染する・しないは保証できません。
予防確率が100%の方法がない以上、今はマスクの可能性は信じた方が最善だと感じます。
初めて起きることは、最善・最悪を考え少しでも感染確率を削っていく事が重要だと思います。
マスクに良い可能性が考えられる以上は、安倍総理配布のマスクや安いマスクも最初から効果がないとは言わず、信じてみるのもありではないでしょうか?
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。